妊娠中でも安心?魚肉ソーセージの原材料から徹底解析!
妊娠中は口に入れるもの全てに気を使います。食品に含まれる成分が赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、普段食べているものでも不安になることがあります。手軽に食べられる魚肉ソーセージも、その一つかもしれません。この記事では、魚肉ソーセージの原材料や添加物について詳しく解説し、妊娠中に食べても安全かどうか、また安心して食べる方法についてお伝えします。妊娠中の食生活の参考にしていただければ幸いです。
魚肉ソーセージとは
原材料
魚肉ソーセージは、その名の通り魚のすり身を主原料として作られた加工食品です。主な材料は以下の通りです。
原材料 | 説明 |
---|---|
魚のすり身(50%以上) | タラやイトヨリダイ、スケトウダラなどの白身魚が中心。鮮度の良い魚が使われている。 |
豚脂 | 旨味と食感を出すために添加される。 |
植物性たんぱく質・でんぷん類 | 食感の調整やつなぎとして使用される。 |
調味料・香辛料 | 味付けのための塩、砂糖、香辛料など。 |
魚のすり身を特殊加工し、加熱・殺菌して固めることで長期保存が可能となっています。日本のJAS規格では魚肉ソーセージとして認められるには、魚肉またはくじら肉の含有率が50%以上であることが条件です。
添加物について
魚肉ソーセージには製品の品質保持や見た目、味を安定させるために添加物が使われています。主な添加物は以下のものがあります。
- 酸化防止剤(ビタミンCなど)
- 結着剤(リン酸塩など)
- 着色料(カロチノイド色素など)
- 亜硝酸ナトリウム(発色剤)
これらは食品衛生法や厚生労働省が定めた使用基準を守って使用されており、規定量を超えて使われることは違法です。日常的な摂取量であれば人体に悪影響を与える心配は少ないとされています。しかし、妊娠中は特に体の変化や胎児への影響を考慮し、過剰な添加物摂取を避けたいという方が多いのは理解できます。
妊娠中に魚肉ソーセージを食べても大丈夫?
基本的には問題なし
現状の食品安全基準に従って作られた魚肉ソーセージであれば、妊娠中に適量を食べること自体は基本的に問題ありません。添加物は安全性を確認された範囲内で使用されているため、通常の摂取量で体や胎児に悪影響が出る可能性は非常に低いと考えられます。
また、食べたいものを我慢しすぎるとストレスがたまりやすく、これは妊娠中の体調にも良くない影響を及ぼす恐れがあります。したがって、魚肉ソーセージが好きであれば無理に控えず、適度な量を楽しむのも大切です。
摂取で気をつけたいポイント
妊娠中に魚肉ソーセージを食べる際に特に注意したいのは、「塩分の摂り過ぎ」です。魚肉ソーセージは加工段階で塩分が多く含まれる傾向にあります。妊娠すると血圧が上がりやすくなることもあり、高塩分の食品を過剰に摂取すると妊娠高血圧症候群などのリスクが高まる可能性があります。
場合によってはむくみなどの症状も出やすくなりますので、塩分の管理は妊娠中の健康維持にはとても重要なポイントです。
妊娠中に魚肉ソーセージを安全に食べるには?
無添加または添加物少なめの商品を選ぶ
魚肉ソーセージには無添加を謳うものや、できるだけ添加物を控えた商品も市場に出ています。値段は一般的な商品より高めですが、妊娠中により安心して食べたい方はこうした商品を選択するのが良いでしょう。
「無添加」とは完全に全ての添加物を含まないわけではない場合もあります。パッケージの原材料表示をよく確認し、どのような添加物が使われているかチェックすることも重要です。
塩分摂取量をコントロールする
魚肉ソーセージの塩分は100gあたり約2gと言われています。1本あたりおよそ70gなので、1本を丸ごと食べると約1.4gの塩分を摂取することになります。
成人女性の1日の推奨塩分摂取量は6.5g未満とされていますが、妊娠中はそれ以下を目指したほうが安心です。魚肉ソーセージ1本で塩分摂取量の約2割を占める計算になるため、他の食事での塩分も考慮すると1日に1本以下に抑えた方が望ましいです。
食事全体の塩分バランスを意識しながら、魚肉ソーセージを取り入れることが大切です。例えば、サラダに少しだけスライスして加えたり、炒め物の味付けを薄めにしたりする工夫も有効です。
かかりつけ医に相談する
妊娠の経過や体質には個人差があります。特に高血圧やむくみの症状がある場合は、魚肉ソーセージのような加工品の摂取について医師と相談し、指示に従うことが重要です。自己判断で過剰に制限したり、逆に気にせず大量に食べることは避けましょう。
まとめ
魚肉ソーセージは魚のすり身を中心に、豚脂や調味料、添加物を加えて作られる便利な加工食品です。添加物は食品安全基準の範囲内で使用されているため、妊娠中に適量を食べることは一般的に問題ありません。
しかし、妊娠中は特に塩分の過剰摂取に注意する必要があります。魚肉ソーセージには塩分が比較的多く含まれているため、1日に1本程度までにとどめ、他の食事での塩分量も考えながらバランス良く食べることが望ましいでしょう。
より安心を求めるなら無添加や添加物少なめの商品を選び、何か気になることがあれば産婦人科医に相談してください。妊娠中の食生活はストレスを溜めず、楽しみながらも健康的に過ごすことが何より大切です。
魚肉ソーセージを上手に取り入れて、無理なく豊かな食生活を送りましょう。