「ラジオ波機器」あるいは「高周波機器」による施術はエステメニューのなかで最も人気のあるメニューの1つです。
ホームページやチラシで宣伝しているエステサロンは非常に多いと思います。
ここで疑問に思われるのは、ラジオ波と高周波の違いについて。
同じ機器でも「ラジオ波機器」と宣伝しているサロンもあれば「高周波機器」と宣伝するサロンもあります。
違いは何でしょうか?
電磁波
まず、どちらも同じ電磁波です。
この電磁波には周波数というものがあります。
周波数が高いほど振動する回数が多く、周波数が低いほど振動する回数が少なくなります。
(ヘルツ:Hz という単位を使います)
そして早くもここで結論ですが、
「何ヘルツ以上が高周波である」という定義はありません。
そのため、高周波・低周波と呼ぶかどうかは業界の風習や文化によって勝手に決まっているのです。
エステ・医療業界での高周波
エステ・医療分野では、高周波とは呼ばずラジオ波と呼ぶことが一般的です。
ラジオ波とはその名の通りラジオなどに利用される電波です。
ラジオ波の周波数は0.03MHz~300MHzです。ラジオのチャンネルが切り替わるのは、受信する周波数を切り替えることによって起こります。
高周波と呼んでいる機器もありますが、それは自由なのです。
なぜラジオ波?
では、なぜ「ラジオ波」と呼ぶことが多いのか?
というと、ちょうどこの周波数が脂肪の共振周波数だからです。
簡単に言えば、ラジオに使う0.03MHz~300MHzは、脂肪が温まる周波数域なんです。
偶然にも、ラジオで使う周波数域と被っていたわけですね。
ゆえに、エステ業界でニーズの高い脂肪を温める機器を「ラジオ波機器」「ラジオ波温熱機器」「ラジオ波治療機」と呼ぶような文化になったわけです。
(周波数はこれ以上に高くても低くても脂肪は共振せず、温まらないのです。)
まとめ
ということで、本題の答えですが、ラジオ波も高周波も同じです。
エステに使う温熱機器の周波数は0.03MHz~300MHzで、これを超えることも下回ることもありません。(効果がないので)
ただし、痩身エステを目的とした温熱機器としては一般的に脂肪の温まりやすい「0.4MHz」くらいのラジオ波機器が多いです。それよりも高い周波数を使っている機器を「高周波機器」と呼ぶことが多いです。